沖縄の春の風物詩「シーミー」に行ってみた

シーミー

4月中旬頃から沖縄県内の「ある場所」は混雑しています。
しかも毎年。
それはどこでしょう。
という謎かけで始めてみました。
こんにちは、クダカです。

石垣クダカ

先ほどの答え、実は『お墓』なのでした。
今回は「シーミー」という沖縄の伝統行事を紹介してみます。

お墓でピクニック!?

この行事、馴染みのない人には本当に驚かれます。
「シーミー」のときは、家の形をした大きな沖縄式お墓の前で、敷物を広げて、
親戚みんなで重箱を囲むうちなーんちゅがたくさんいるからです。
えっ! お墓でピクニック!??
と目を疑うこと間違いなしです。

シーミー

「シーミー」は、毎年4月の「清明」の時期に行われます。
沖縄生まれ沖縄育ちのクダカは、全国区の行事だと思っていたのですが。
他の地域の友人に聞いても
「そんな行事ないよ!」「お彼岸??」と。

『1年に一度、先祖の眠るお墓のお手入れをして、ごちそうをお供えする』
これが本来の「シーミー」の意味。
しかし、せっかく親戚みんなで集まるなら…と、
ごちそうを囲んでのピクニックのような行事になったのだろうと思われます。
どうやら「シーミー」の由来は中国のようで、沖縄でも本島南部地域が比較的盛んなのだとか。

ごちそうは…

「シーミー」当日は、雨や太陽よけのブルーシートを張るところからスタートします。
もちろん、その前にお墓の掃除も忘れません。


同時に、持って来たお供え物を所狭しと並べます。 ◆豚の三枚肉 ◆こんぶ ◆かまぼこ ◆揚げた島豆腐(これが絶品!) ◆沖縄てんぷら ◆おもち各種 などがたくさん詰まった重箱。 たくさんの果物やお菓子類。 この日は、みんな大好きなケンタッキーフライドチキンまで並んでいました! どれも「沖縄を代表する」ごちそうばかりですね。

お祈りの文化

御馳走を並べ終わったら、お祈りの準備を始めます。
ここで沖縄らしいのが、お線香と「ウチカビ」ではないでしょうか。

お線香は沖縄式で、平たい形のものが主流です。
6本が1平でセットになっており、「平御香(ひらうこー)」と呼ばれます。
沖縄に普通のお線香もありますが、用途によって3本に割って使ったり、2平12本をまとめて使ったりと、沖縄文化と密な関係にあるお香です。

ひらうこう

「ウチカビ」はさらに謎ですよね。
こちらはあの世のお金と考えられているものです。

ウチカビ

最近はこんな本物そっくりのウチカビも出てるんですって。
しかし、「ウチカビ詐欺事件」も発生しているそうなので、ちょっと笑えないですね。

◇参考サイト:
「ウチカビ」使った詐欺事件/琉球朝日放送

みんながお墓に集まったら、「ひらうこー」と「ウチカビ」を燃やします。
準備が整ったら、親戚一同で手をあわせます。
ちなみに、掛け声は「うーとーとー」。

まとめ

沖縄独特の、先祖供養の行事「シーミー」。
出会ったときは、沖縄の人ってお墓で騒ぐんだ!! と驚かないでくださいね。
先祖を囲んで親戚一同で集まる、沖縄の大切な年中行事なのです。
どうか温かい目で見守ってください!

もっと「シーミー」の様子が知りたい方は、こちらの映画。
短編3本の1作目「see me?」がオススメです。

『琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス。』
http://www.amazon.co.jp/琉球カウボーイ、よろしくゴザイマス%E3%80%82-DVD-幸地尚子/dp/B003B324CK

この映画に登場する「シーミー」の様子は、昔ながらの懐かしい雰囲気。
今でもこれくらい大規模のシーミーをしているところも、まだまだあるようですよ。
もうすぐ「シーミー」の季節も終わりです。
今年の「シーミー」を振り返って、もしくはまだ見ぬ「シーミー」に思いを馳せながら、映画を鑑賞してみるのはいかがでしょう。


ハブリッド
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2013年に設立。 できること:Webサイト制作、リスティング広告、SNS広告、SNS運用、執筆、企画、動画制作 できないこと:手を抜くこと。うそ。いやほんと。それくらいの気持ち。