◆海のお祭り「第41回那覇ハーリー」◆
沖縄の海の写真を探していると、ときどき出て来る小型船の写真。
船の上には、20人前後の男性が、お揃いの半袖に鉢巻き姿。手には櫂や太鼓や旗を持っていて、船の先には竜の頭、反対側には竜の尾の装飾がつけられて。
この船の名前は「爬竜船(はりゅうせん)」。
それが沖縄風に訛って、現在では「ハーリー」と呼ばれてます。
沖縄の年中行事の一つである「ハーリー」。
一般的にハーリーは、一年間の漁の成功と、漁師たちの安全を祈るお祭りで、爬竜船の競漕大会です。
県内各地のハーリーは旧暦の5月4日に行われることが多いですが、那覇ハーリーは、毎年ゴールデンウィークにあわせて開催されます。
初日は、朝から一般の部の競漕です。地元の学生たちの学校対抗ハーリーや、職場や地域のチームのハーリーなどが行われます。また、陸の上でもたくさんの催し物。
那覇ハーリーのメインイベントは、何と言っても3日目の御願バーリーと本バーリーです。
御願バーリーは本バーリーの前に行われる、祈りの場。漕ぎ手たちがゆっくり船を進めていくなか、唄歌い役が歌い、中乗り役は船上で空手演舞を披露し、海の神に海上安全や漁の成功を祈ります。
その後に行われる本バーリーは、3つの地域の船が競う一本勝負。手に汗握る真剣勝負が見られます。
那覇ハーリーの魅力は、これだけではありません。
2日目には、私たちが参加できる「爬竜船の体験乗船」が行われます。
例年やはり人気のこの催し物。少し早めに受付をしてしまうのがお勧めです。
ライフジャケットを着込んで、家族・友人や初めて出会った人と共に、一つの船を漕いで陸を目指す経験はなかなかできないものです。
◆基本情報◆
期日:2015年5月3日(日)〜5月5日(祝)
時間:10時〜21時
場所:沖縄県那覇市港町1丁目 那覇港新港埠頭
HP:http://www.naha-navi.or.jp/nahahari.html
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◆ゴールデンウィークの米軍基地イベント「オクマビーチフェスタ」◆
国頭村奥間にある米軍基地内の保養施設が、オクマビーチです。
ビーチのそばにはおしゃれなヴィラとコテージが点在する、さらさらの白い砂浜の続く人気のビーチ。
そのビーチで、2日間にわたってフェスティバルが開催されます。
その名も「オクマビーチフェスタ2015」。
地元沖縄やワールドワイドなアーティストたちが音楽を奏で、素晴らしい食事や、ワクワクするようなウォーターアクティビティ、屋台なども用意されています。
元々は、米国の軍人さんたち向けに開催されていたフェスティバルを、地元の人たちにも解放した催し物のようで、国籍問わず様々な人が訪れます。軍人さんたちは、キャンプテントを持ち込み、泊まりがけでこのフェスティバルを楽しむようです。
ゴールデンウィークの2日間を、素敵なビーチで音楽に囲まれて過ごすのもおすすめです。
◆基本情報◆
期日:2015年5月2日(土)〜5月3日(日)
時間:正午〜ゲートOPEN
場所:沖縄県国頭村奥間
HP:http://kadenaevents.com/2015/02/01/okumabeach2015/
地図:
◆幻のランを堪能する「なごらん祭り」◆
贈り物としても人気な蘭ですが、胡蝶蘭の仲間に「ナゴラン」という種類があります。
「ナゴラン」は、1721年に沖縄本島の名護岳で初めて発見されました。
木の枝や幹、岩の表面などに付着する亜熱帯性の蘭で、日本固有のランの中では特に美しい種類として知られ、甘い香りが人気。当時から貴重な花だったのだそうです。
分布域は伊豆諸島、紀伊半島、四国、九州と広いものの、乱獲により野生の「ナゴラン」は激減しています。
沖縄の初夏を告げる清楚で可憐な花「ナゴラン」の保存と普及に努めるお祭りが「なごらん祭り」。
毎年4月の4週目からネオパークオキナワで開かれます。
沖縄県内では一時、幻のランとまで言われていましたが、バイオ技術などで人工的に増やすことに成功し、現在は市販されるまでになりました。
祭りではナゴランの展示や即売会、植付け講習会などが催されます。
ぜひこの機会に、「ナゴラン」の魅力を堪能したいものです。
◆基本情報◆
期日:2015年5月2日(土)〜5月6日(水)
時間:9時〜17時30分(入園17時まで)
場所:沖縄県名護市名護4607−41
HP:http://www.neopark.co.jp/index.html
地図:
◆ピージャーたちの熱い闘い「瀬底島ピージャーオーラサイ」◆
瀬底島は沖縄美ら海水族館で有名な沖縄県本部町にあり、周囲約8キロメートル小さな島です。
全長762メートルの「瀬底大橋」を渡って車で行き来できる島なので、気軽にドライブや海水浴などを楽しむことができます。
瀬底島で毎年ゴールデンウィークに行われている「ピージャーオーラサイ」。このかわいらしい響きの「ピージャー」とはヤギのことで、雄ヤギたちを闘わせる「闘ヤギ大会」です。
1970年代まで、島の清掃作業などの後にそれぞれの家庭から雄ヤギを持ち出し、角を合わせた「島の娯楽」として根付いていましたが、一度は途絶えてしまいました。それを瀬底山羊愛好会のメンバーが1995年から復活させ、現在では島おこし行事として根付いています。
ヤギは闘牛に比べて体の大きさはありませんが、角と角をぶつけ合う迫力満点の技や、細かな駆け引きを行うなど、闘牛にはない楽しみ方も。
ヤギは食べても美味しいですし、育ててもかわいいですが、こんな楽しみ方もあるのですね。
◆基本情報◆
期日:2015年5月4日(日)
時間:午前11時〜
場所:沖縄県本部町字瀬底4834−1(ナカタ商会広場)
HP:http://www.motobu-ka.com/page/1535.html
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