花酒の故郷・与那国島の酒造所の魅力に迫る!

与那国

日本の最西端の島「与那国島」。
その島は、日本で一番度数の高いお酒を造っている島でもあります。

プロペラ機

ずっとずっと行ってみたかった与那国島に、ついに上陸!!
(憧れのプロペラ機です!)
そして、魅力的なお酒を造る酒造所を訪ねてみました。

花酒」ってとても魅力的!!

今回の主役は「花酒(はなさけ)」。
お米を原料とするお酒の中で、日本で一番高い度数を誇るお酒です。
その驚くべき度数は60度!!
全国的に人気のある、有名なお酒ですね。

国泉泡盛1

その度数の高さに一瞬気が引けてしまいますが…。
しかし、一度口にしてみると、その旨さにやみつきになると言われています。
何がそんなに魅力的なの?
そんな疑問に対する答えは、かの有名な「どなん」を生み出している
酒造所・国泉泡盛の杜氏さんが教えてくださいました。

花酒の代表格「どなん」

泡盛に少しでも興味がある方は、必ず知っている「どなん」。
花酒の代表格で、花酒を有名にしたとも言われている銘柄です。
その「どなん」を造っている酒造所が、「国泉泡盛(こくせんあわもり)」さんです。

国泉泡盛3

国泉泡盛4

平成23年に、祖納集落から移転したという新しい酒造所。
その中を見学させてもらいながら、花酒の作り方を教えていただきます。
今回一番の驚きは、この二つのタンクの秘密でした!

国泉泡盛2

写真では確認しづらいとは思いますが…
実は、タンクのラベルに2種類のことが書かれています。
「1号(43度以下用)」「2号(花酒用)」。

泡盛を蒸留した時の、初めの度数が高いお酒を「花酒」と呼びます。
(お酒は蒸留したては高い度数、時間が経つにつれ弱い度数となるそうです。)
国泉泡盛さんでは、蒸留したての73度から50度までの初留部分を
1号タンクと2号タンクの二つに分けて貯蔵します。
そして、50度以下の部分は全て1号タンクのみに貯蔵。
つまり、2号タンクは73度から50度の初めの部分のみ。
水を加えず、お酒の旨味が詰まったまま私たちの元に届けられます。

国泉泡盛5

そうなんです。
「花酒」というのは、お酒の旨味が詰まった部分だけを!
ぎゅぎゅっと詰め込んだお酒なのですね。
実際に飲んでみると、花酒は度数の高さの割に甘みを感じるお酒です。
お米の旨味、お米の甘み、なんですね。

崎元酒造所の蒸留は…

「与那国島の酒造所ツアー」はまだまだ続きます!
2カ所目は、与那国島最古の「崎元酒造所」さん。

崎元酒造所1

こちらも、祖納集落から移転して今の場所になったようです。
写真のような案内板を見つけて、さっそくテンションが上がってしまいますが!
崎元酒造所の一番の魅力は、昔ながらの「直釜製法」で泡盛造りをしていることです。
今ではこの「直釜製法」を続けているのは、八重山の酒造所のみ。
直に火で釜を温めて、蒸留を行っています。

崎元酒造所2

写真のれんが造りの蒸留器から火が出ていますね。
現在でも、人間の手で火の調整まで行い、泡盛の旨味を出しています。
実際に火を止める作業まで見ることができて、感動でした!!

やっぱり魅力的な「舞富名」

3カ所目は、「入波平酒造」さん。
ご存知の方も多いと思いますが、一時休業されていましたが。
新しい杜氏さんを迎え、無事に再開されていました!

入波平酒造1

入波平酒造2

今回はアポなしの訪問でしたので、お写真だけ。
しかし、快く中に入れていただき、感謝感謝です。
代表銘柄「舞富名」を、今後も変わらず、私たち泡盛ファンに届けてくださるそうです。
とても楽しみですね!

まとめ

かつては上陸するのが難しいことから「渡難(どなん)」と呼ばれた与那国島。
現在は船だけでなく飛行機という交通機関もでき、行き来もしやすくなりました!
与那国島には、この島でしか感じられない雰囲気が盛りだくさん。

ヨナグニウマ

島のシンボルであるヨナグニウマを愛でながら、花酒を味わいながら、
与那国島の魅力を感じてみてください。

酒造所の紹介

(1)入波平酒造所
沖縄県八重山郡与那国町字与那国4147−1
連絡先:0980-87-2431
時間:見学不可
参考HP:泡盛百科/入波平酒造株式会社

(2)国泉泡盛
沖縄県八重山郡与那国町字与那国2087
連絡先:09808-7-2315
時間:10時〜15時(要予約)
参考HP:泡盛百科/国泉泡盛

(3)崎元酒造所
沖縄県八重山郡与那国町字与那国2329
連絡先:0980-87-2417
時間:9時〜18時(日曜休業)
公式HP:崎元酒造所


kudaka
kudaka
沖縄と人と泡盛を愛する、 ハブリッドの自由人担当のクダカです。