コザの町で沖縄の文化「道じゅねー(エイサー)」を見る

道じゅねアイキャッチ

沖縄の夏の風物詩、エイサー。
独特のリズムと音階にあわせ、太鼓の音と掛け声が印象的です。
エイサーはもともと、旧盆の夜に地域を踊りながら練り歩く、先祖供養のための伝統芸能。
それぞれの地域にはそれぞれの「青年会」があり、よく見ると踊りの型に違いがあります。



旧盆の時期の沖縄は、一種独特の空気に満ちています。
親戚や友人との久々の再会や、大勢の人をおもてなしするための準備。
慌ただしさや笑い声にあふれていて、旧盆を迎えるだけで、なんとなく心がそわそわするような。
そんな旧盆の夜の、エイサーの練り歩きが「道じゅねー」です。

道じゅね中の町

県内でも特にエイサーが盛んな地域は、「コザ」の愛称でも呼ばれる沖縄市。
沖縄市内だけで、20を超える青年会があり、現在でも15を超える青年会が盛んに活動しています。
地元の人たちは、子どもも大人も関係なく「道じゅねー」を楽しみにしていて、夜遅くまで、各青年会のエイサー演舞に酔いしれる…。
沖縄市の旧盆の夜はアツいのです!

道じゅね待つ人

「どこに行けば『道じゅねー』が見れるのか?」
私のような素人には、これが一番の問題です。
コザで「道じゅねー」の中心となっているのが「コザミュージックタウン」や「中の町」の辺り。
それから「百軒通り」に「中部農連市場」などが続きます。

道じゅね待つ人2

「どこにどの青年会がやって来るのか?」
これもとても難しいところ。
ただし、各青年会の地域の公民館などでは、エイサー演舞を披露してくれるのだそう。
今回学んだことは、「分からないことは地元の方々に聞くのが一番」だということ。
独自の情報網や、過去の経験から、適切なアドバイスをしてくれますよ!



いよいよ「道じゅねー」が始まりました。
旗頭(はたがしら)を先頭に、エイサー隊がやって来ました。



大太鼓や締太鼓のほかに、男性の手踊りや女性の手踊り、独特の風貌のサナジャー、歌と三線を担当する地方(じかた)など。
様々な役割がひとつになって、一つのエイサーを作り上げています。



数あるエイサーの中でもひと際テンポの速い「唐船(とうしん)どーい」が始まると、演舞の終わりの合図。
長いようであっと言う間のエイサータイムが幕を降ろしましました。

◆コザの町で沖縄文化「道じゅねー」を見てみたまとめ◆

沖縄の旧盆の夜の先祖供養「道じゅねー(エイサー)」についてまとめてみました。
今回、私がコザに出掛けたのは旧盆の真ん中の日。
平日にも関わらず、駐車場も道路も人でいっぱいでした!

道じゅね後ろ姿

「道じゅねー」は、沖縄の人たちの生活に根付いた文化なのだと感じる一方で、
観客のマナーが良くないので、青年会の方々が苦労されている様子も垣間見えました。
(今回見学した場所は歩行者天国になっていました。)
この素晴らしい文化をこれからもずっと続けて行くためには、
私たち一人一人の努力も必要ですね。

◆沖縄市のエイサーにまつわるあれこれ◆

『コザウェブ』
沖縄市の青年会のことやエイサーイベントについて知ることができる。
公式サイト:コザウェブ | 沖縄市観光ポータルサイト

『沖縄全島エイサーまつり』
沖縄市のほぼ全ての青年会のエイサー演舞を見ることができる。
日時:毎年8月末〜9月初旬
場所:沖縄市野外ステージ
公式サイト:沖縄全島エイサーまつり


kudaka
kudaka
沖縄と人と泡盛を愛する、 ハブリッドの自由人担当のクダカです。