【勝手に宣伝】県民の台所「農連市場」に行ってみた

8月1日、土曜日。
那覇市樋川にある「農連市場」に行きました。
当日、朝6時20分に到着。
農連市場の写真や様子、歴史、みんなが気になっているあの噂についてまでレポートしたいと思います。

農連市場って？？

県民から「農連市場」という呼び名で愛されている「農連中央市場」。
昭和28年から那覇市樋川の地でずっと、県民の台所の役割を果たして来ました。

那覇市には、この「農連市場」以外にも「第一牧志公設市場」や「栄町市場」があります。
第一牧志公設市場は、午前から午後8時頃までの営業が多い市場。
栄町市場は、昼は市場ですが、夜になると飲み屋街に変身します。

それに対して、農連市場が活気づくのは深夜から午前6時頃まで。
飲食店の方々がその日の買い出しに来るので、その時間が一番の盛りなんですね。

農連市場というだけあって、農家が直接持ち込む野菜や果物が中心です。
しかし、肉や魚、豆腐や惣菜、お菓子まで、様々な食料を買うことができます。
そのうえ、花や衣料品を扱うお店など、農連市場の建物外にも多くの商店が並びます。この市場の辺りだけで200を超えるお店が集まっているのだそうです。

市場ならではの、人と人の付き合いが濃いことが特徴的でした。
私が着いた6時過ぎには、ほとんどのお店は店じまいの時間帯。
とはいえ、隣のお店同士で今日の情報交換をする姿や、買い物客との会話を楽しみながら商品を売っている姿を見ることができました。
初めて来たお客さんはわかるようで、「お姉ちゃん観光ねぇ？」なんて声をかけてくれます。

買い物に来たお客さんでしょうか？
市場の中の惣菜屋で、女将さんと楽しく話をしながら、朝ご飯を食べている光景とも出会いました。
顔なじみのお客さんとのやり取りが、日々のお楽しみの１つなのかもしれませんね。

せっかく農連市場に行ったので、私も買い物を楽しんでみました。
本当はゴーヤーなんかも欲しかったのですが、目を付けていたゴーヤーは他のお客さんがお買い上げ。
目を離した一瞬の隙の出来事に、農連市場の厳しさも見た気がします…

とはいえ、見てくださいこの立派なトマト！
このべっぴんな面構えで、1個130円。
甘くて瑞々しくて、味も抜群でした！

「農連市場」はなくなってしまう？！

農連市場といえば、最近気になるニュースがありますね。
那覇市が進める「市街地再開発事業」の中に「農連市場地区防災街区整備事業」という項目が含まれています。
施設の老朽化や防災上の危険性の解決のため、農連市場を解体・再開発を行うことになったのです。

参考サイト：那覇市 / 市街地再開発事業

一部では「農連市場はなくなってしまう！」とか「閉店しちゃうんだ！」とか、そんな噂が聞こえていた時期もありました。
しかしそうではなく、8月から解体工事がスタートしたということ。
解体工事は始まるものの、少しずつ進めるので、各店舗は今まで通りこの那覇市樋川で営業を続けて行きます。
実際に、8月1日もみなさん元気にお店をされていましたよ。

ただ、計画通りに進めば、3年後には新しい建物が完成します。
昭和28年から続いて来た現在の建物が見れるのは、あと数年、ということになるでしょうか。

久しぶりに「農連祭り」が開催されました！

解体工事の始まる8月になる前に、現在の建物でお祭りをしてしまおう！
7月19日の日曜日に、そんなイベントが開催されました。
農連市場を愛する飲食店、雑貨店など30店舗以上が集まりました。

昔はこのような「農連市場祭り」が、頻繁に行われていたそうです。
このイベントを通して、農連市場のことを初めて知った人、初めて来た人もいたでしょう。
とても活気のある、愛を感じるイベントでした。

◆まとめ◆

戦後すぐの頃からずっと、県民に愛されて来た「農連市場」に出掛けてみました。
歴史を感じる建物で昔ながらの値段交渉が行われていて、濃いコミュニケーションを感じる場所です。
例えば、見学に行くだけではもったいない！
実際に何度も何度も通って、行きつけの野菜屋さんやお肉屋さんを見つけたい、そんな魅力的な市場でした。

那覇市の「まちまーいツアー」でも、定期的に案内をしています。
そういったツアーにまずは参加してみるのもおもしろいですね。

公式サイト：那覇まちまーい / 早起きは三文の得農連市場ま〜い